今日の稽古は来週行われる級審査を中心においての稽古でした。
最初の素振り。
先生に「級審査が素振りだけで審査されると思ったら そんな振りでいいのか?」と問われたところからスタートです。
そのあと木刀の稽古。
剣道で止まっている相手に打ち込むことはありません、でも大事な要素がたくさん入っています。
そのあと行われた正面打ち 切り返しは 基礎の基礎。
そして何回も何十年も 100%剣士が指針にするところ。
なので審査で間違ってはいないか 土台が崩れていないか 丹念に見られていきます。
強くなりたいと思ったとき 基本が見えなくなってくることがあります。
勝ち進んでいくと 勝つことに心奪われ見えなくなってくることもあります。
剣道には見えてるものと見えないものがあるのです。
見えてるものは技や技術、勝利の結果などです。
目に見える成果に一喜一憂し、勝敗にこだわりがちです。
しかし、見えないものこそが剣道の真髄であり、本質なのです。 見えないものとは何か?
それは、最後の先生の面手ぬぐいのつけ方の話にも表れます。
結果同じ形になっていても 土台や心の持ちよう 準備への心配り。
そんな小さな積み重ねがやがて 精神力、技の奥深さ、心の鍛錬、相手への感謝などに繋がっていきます。
全部目には見えませんが、感じることができることです。
剣道は見えてるものだけではなく、見えないものも含めて学び続ける武道です。
竹刀の握りや振り方などの見える技術と、見えない「やるぞ!」という気持ちを存分に込めて 稽古して審査に挑みましょう。
高段者の先生方が審査員です。見えるもの 見えないものをみてくれます。
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